2015年12月27日日曜日

個体数の計算

生物は増殖します.

fill the earth and subdue itと聖書にあるように, 増殖するのです.

さて, ではどの程度に増殖するのでしょうか?

ここで出てくるのが年間増加率という値です.

それが1%なのか, 10%なのかについては個体によって, あるいは環境によって異なってきます.

一般に原始的な動物ほどこれの変動は激しいと言ってよいでしょう.

ここでは年間増加率が2%の生物を想定しましょう.

すなわち, 次の年には元の個体数Xに対して1.02倍の数になるわけです.

その次の年は「次の年」の個体数を1.02倍した数になるはずです.




図中に文章を埋め込んでしまいましたが, おおよそこのようなものです.

しかしまあこのような値に収まることは現実的にないでしょう.

昆虫では年間増加率が3桁ないし4桁変動することが稀ではありません.

年間増加率というものは一般に小型の動物ほど高く, 現実の年間増加率は,
あくまでも何らかの要因によって抑制された結果でしかありません.

年間増加率が抑制される要因としては

1.遺伝子の変異などに伴う戦略の変化
2.餌の減少
3.天変地異や気候
4.天敵の個体数増加

あたりが挙げられるでしょう.

余談ですが, このグラフに「数が増えるほど圧がかかるような」関数を加えるとロジスティック式になりますよ.

















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