2021年6月3日木曜日

炎上とネット上の記録

 インターネット炎上の事例として,某シヤッターの管理職の息子が炎上した事件について検索をしたところ,なんとGoogleではヒットせず, Twitterも1件しかヒットしなかった.

このことから,記憶に残っている他の炎上事案を検索したところ, やはり多くの記事は削除され, ほぼ確認不可であった.

たとえば, 我が国史上最大規模の炎上事案と目されている, 某弁護士ならびに某大学生の事案でも, 公知のところとなっている某大学生の自宅住所を検索したところ, 近時のものわずか数十件しかヒットせず, Googleの検索ロボットが除外したものと思われた.


そして, これは炎上事案にとどまらず, ニュース等でも同様であり, 実名報道がなされた事案でも, わずか数十分で削除され,匿名報道に切り替わったりするケースは近時珍しくない.

実際, 今年の5月中旬に, 旧知の人物が逮捕された際にも, 一部のメディアでは数十分後に実名が削除され匿名に切り替わったことを確認している.

そして, これは犯罪報道や炎上のみに留まらず, 係争中の事件やそれにまつわる問題についても同様の事例が確認されている. そもそもこの記事を執筆したのは, HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン訴訟の原告団を離脱しようとした関係者が, 原告団の幹部(幹部というべきか)から執拗な嫌がらせを受けた旨を暴露した週刊誌報道を検索しようと試みたところ, Google等でヒットしなかったことが理由である. ※

およそ弁護士が記事の削除を要請したのであろうかと思われるし, 弁護士としては当然の対応であるけれど, 言論の自由の面から問題がないとはいうことができない.

もっとも, このようなことは必ずしも悪ではなく, バイラルメディアの行き過ぎた個人情報の暴露等に対して, 必要性があるところは否めないけれども, ここまで露骨にやられては, 何が事実で何が事実でないか調べることすら困難である.

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※この件については, Googleが反ワクチン等のデマを抑制するために, ロボットを調整しているため, 反ワクチン的な言説として評価され, 巻き込まれて表示されなくなっているだけかもしれない.




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