2016年7月3日日曜日

東京地裁に行ってきた



6月28日に東京地方裁判所・東京高等裁判所に行ってきました.
ついに私にも法による裁きが下るというわけです.
というのは冗談で, いくつかの裁判を傍聴してまいりました.

東京地方裁判所は霞が関駅のすぐ近くにあり, 法務省の隣・総務省の向かい側です.
私は9時45分ごろに裁判所の入っている合同庁舎に到着しました.
東京地裁では手荷物検査があり, 荷物はX線で検査され, 金属探知機をくぐらなければ庁舎には入ることができません.

もちろん私は手荷物検査に引っかかりました.
ポケットの小銭からPASMOまですべての金属製品はバッグに入れたはずなのに...
結論としてはベルトと登山靴の金具が原因でした.

手荷物検査等を終えると, 突き当りの台で本日の開廷表を見ることができます.
開廷表をみると, 「907」という数字が目に入ったので, 職員(警備員)に「これは9階ですか?」
と尋ねた所, 「それは事件番号だよ」と笑われてしまいました.
どうやら私が見ていたのは事件番号で, 法廷はその横に記された「720」という数字でした.
そのうち眼科か脳神経外科に行こうとおもいます.

さて, 720号法廷は7階にある東京高等裁判所の法廷です.
東京高等裁判所と東京地方裁判所は同じ階に混在しています.
ここでは, 覚醒剤取締法違反の被告の裁判が開かれることとなっていました.
開廷の5分ほど前に傍聴席に入ると, 書記官と弁護人, 検察官が座っています.
次の図のような配置です.

最初に見た法廷では「裁判長1人」「書記官1人」「弁護士1人」「検事1人」「被告1人」「刑務官2人」が登場人物でした.
開廷の数分前になると被告人が手錠を掛けられたまま刑務官(法務省職員)2人に挟まれて入廷します. 被告人は腰縄を外されて弁護士の手前の席に座ることになります.
通常, 弁護士や検事は被告人より早く席についています.

さて, 開廷時間になりますと書記官が電話を掛けて裁判長を呼びます.
開廷時間を少し過ぎたあたりで裁判長が入ってくるので, 傍聴人を含めた全員が起立します.
起立して全員が席に着くと, 刑務官被告人の手錠を外します.
次に, 裁判長が「ちょっと立って下さい」と言って被告人を立たせます.
被告人は漫画や映画のように証言台に立つこと無く, 弁護士の前にいます.
裁判長は人定質問といって, 本人であるか確かめるために「名前はxxでY年M月D日生まれ, 現住所はxyz, 職業は...定職に無し....間違いありませんか?」
などと聞きます.
被告人は「はい」などと言います.

裁判長が「-------
などと弁護士に問い, 弁護士が「そうです...」などと答えます.
漫画や映画では弁護士が直立不動で堂々と弁をふるいますが...ここでは
やる気なさげです.

すると裁判長はまた「検察側どうですか?」などと聞きます.
検察側は「棄却相当かと」などと答えます.
裁判長はここで「---ですから棄却いたします」などと言います.
付け加えて裁判長は「一応言っておきますが高等裁判所は今までとは違って地方裁判所の判決を審理する場所です」などと説明をします.

これにて終了です.
裁判長が立ち, それに従って全員が起立し一礼します.
初めての傍聴でしたが, 驚いたのはそのスピードです.
実に4分程度で閉廷となりました.

検察・弁護側ともに話してから「お世辞程度に」腰を上げるのも印象的でした.
逆転裁判とは正反対の世界です.

他の法廷も見てきましたが, とっても容姿端麗で声の通る女性検事がいました(報告)
その法廷では書記官が提出された証拠映像を大きなモニターに映すのに手間取っていました(報告)


それから地下の食堂に行き, ラーメンを食べてきました.
私はネギが食べられないため「ネギ抜きでお願いします」と言ったところ,
食堂のラーメン官(仮称)の方が「ではチャーシューを増量すること相当」などと言ってチャーシューを増やしてくれました.

法務省の法務省旧本館も見てきました.
裁判所があるのは東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎ですが, その横にあるレンガ造りの建物がそれです.



0 件のコメント:

コメントを投稿